
実話、お涙頂戴、子供ネタ、とオレの嫌いな要素が揃ってる。なんか安易な気がすんのね。そりゃ泣くよなー、、、って言う、、、でも、これはさすがに負けた。リアルなエピソードを丁寧な演出で積み重ねる手法に脱帽。お気づきの通り(知るかッ!)好きなタイプの映画ではないのだが、なんか心に残る一本になったっぽい。
よく知られている通り、実在の事件をモチーフにした映画なのだが、ちょっと調べみると、実際の事件は映画より数段悲惨なことが分る。実は同じ事件にインスパイアされた映画はもう一本あり(未見だが)、こちらはなんと置き去りにされた少年と暮らすようになる大人の女性が主人公だという。
要するにどちらも監督の
「せめてこうだったらまだ救われるのに、、、」
と言う願望がモチベーションになっているのではなかろうか。コレを「甘い」と断罪することも可能だ。
クールに言っちゃうと二時間二十分と言う上映時間も長すぎると言えば長すぎるのね。正直、4分の3辺りでちょっと退屈することもあった。でも、どのエピソードも切れなかった監督の心情も分る。年齢も人数も変えているにもかかわらず、子役達に実際の事件の子供たちが乗り移っているような気がしたんだと思う。映画自体が実際の事件の子供たちへの鎮魂歌だから、切るに忍びなかったんだろうと思う。コレもまた「甘い」と断罪することも可能だ。
そんな、映画の向こう側に見え隠れする、実際の事件を想起させちゃうあたり、映画として自立してないんじゃないの?って言う批判は、大々的に可能だ。
でも、それでもいいや、って気にさせる。演出プランやそれに応える子供たちや美術に、それだけのパワーがある映画だったって事だと思う。
一般に、柳楽優弥クンの演技が絶賛されてるが、実はセリフがけっこう固い。それよりYOUのやさしいダメオンナっぷりに脱帽した。



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