「ほんとにあった!呪いのビデオ 76」 いきなり女性論理バリバリ全開!

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 という訳で、ですね。

 本作から!いよいよ!なんと!ついに!
 我らが川居尚美嬢が!演出に名を連ねるのであーる!!
 パチパチパチヒューヒューヒュードンドンドンパフーパフー、、、

 あまり大声では言えないが、演出陣が変わるたびに作風が変わるほん呪シリーズ。
 長年(最長?)ほん呪を支えた演出補であると同時に、初の女性演出が作風にどう影響するのか、楽しみなような不安なような、、、

「インディアン水車」
 インディアン水車とは川を遡上してきたシャケを捕獲するためのシステム。アメリカ先住民が考えたんでしょうかね、、、
 観光客用に側面がガラス張りになっていて、中の様子が見えるようになっている。
 投稿者が水車の中でひしめき合うシャケを撮影していると、中から人間の頭部が、、、

 え~っとですね、「インディアン水車の中に見える人間の頭部」、は、ですね、まず、一義的には、インディアン水車の中に見える人間の頭部です。
 製作委員会に送るより、最寄りの警察に通報しましょう。

 中村氏のナレーションが言うように「近所でクマによる住民のバラバラ死体が発見されている」ならなおさらである。

「孤独死」
 木造アパートの一回で仲間が宅飲み。
 例によって窓を開け放し、窓が写る角度から撮影。
 撮影者が向かいのアパートの窓の異変に気づき、窓をアップにすると、、、

 一応二段落ちになっているが、二段目は要らないなぁという感じ。
 一段目のオチがつかないので二段目で無理やりオチをつけたのではないか。
 一段目の磨りガラスの向こうにうごめく人影の動きがすごく不気味なだけに残念。

「雪道」
 コレまた二段落ち。
 とはいうものの、二段落ちより投稿者が運転中に携帯で動画を撮っているのが気になる。
 こちらは二段目のほうがやや怖い。
 なんと助手席の足元からおっさんが顔を上げる。

 中村氏のナレーション曰く
「投稿者は二人の他にヒトが乗っていることは気づかなかったという、、、」
 というが、そらあんなとこにヒトが乗ってたらイヤでも気づくわ!!
 あんなとこにヒトが乗ってたらとっとと降りてもらいましょう。

「シリーズ監視カメラ 彷徨う」
 劇団の練習場に仕掛けられた監視カメラ。
 練習中、女の影が横切ったり、クビ吊ってたりする。
 コレもある意味二段落ちだが、もう、劇の内容が不思議すぎてどーでもいい。

「温泉旅行」
 カップルが温泉旅行してる。
 彼女がハーフ風の美人。
 そのうち民放でキャスターしてそう。
 部屋から外を眺めているうちに、知り合いがいたと言って騒ぎ始める。
 撮影者の彼氏に分かるわけもないのに、
「あそこって言ってんじゃん!!」と叫ぶ声がもう、ヒステリックで無理。

 結局、外にいたのは彼女が指導役だった後輩の女子、しかも自殺してる、というハナシになって、さもありなん、という感じ。
 美人でキツいオンナほど手におえないものはない。

「料理」
 自ら料理する様を撮影して遠距離恋愛中の彼氏に参考にしてもらおうというビデオ。
 当然、不可解なものが映るわけですが、そのあと、中村氏のナレーションで、この彼女が現在失踪しており、失踪前に壁の中から声が聞こえハンマーで壊したところ中から女性の死体が出てくるという夢をみたと言っていた、というエピソードが紹介される。
 当然、「不可解な」映像は壁から女性が出てくるモノな訳ですが、フツー、壁に埋められている死体、という言葉から想像されるイメージとはかけ離れた埋まり方をしている。
 こんな壁に対して直角に埋まってたら、下半身隣の部屋に突き出してるんちゃうやろか。

「誰がために」
 と言うわけで今回の長編。
 何度も書いているが長編作品が一番制作陣の個性がでる(って言っちゃうのものどうかと思うが)。

 

 で、ですね、、、
 もう、いきなり女性論理が大爆発。

 要するに痴話喧嘩と女性同士のイジメのハナシになってます。

 発端は、高校時代にカラオケルームで男3人女5人(う、羨ましひ、、、)がカラオケ大会する映像。
 ここで「不可解な現象」が起きるのだが、つまるところ、奇怪な現象に見舞われた女子が1名亡くなっているらしい。
 さらにやや気になる現象に見舞われた別の女子1名は最近連絡がつかなくなっている。

 そもそもこのカラオケ大会に参加していた二人がこのたび結婚する運びとなり、結婚式で使うために撮影者と映っているうちの1人がこのときの映像を確認していたところ、映像に「不可解な現象」が起きているのを発見し、怖くなって製作委員会に持ち込んできたのである。
 ところがこの二人、、映像を使ってほしいとか、理由を探ってほしいとかというよりは
「お祓いしてほしい」
と言い出して、どうもほん呪製作委員会というものを誤解している疑いがある。

 どうもこの二人、なんか変だなぁ、、、と思っていると、連絡がつかなくなっていたメンバーがあっさり登場。
 なんと、製作委員会の事務所でご対面し、1人亡くなったのは二人がイジメていたからだ、イヤ、イジメてたのはアンタでしょ、と、ナンていうか、こう女性同士のドロドロをたっぷり満喫させられる。
 

 結局このエピソードは「不可解な現象」よりも、女性心理のヒダに分け入るようなドロドロと、SNSによるイジメ批判に終止してしまう。
 それ自体が悪いことだとは言わないが、「ほん呪」の趣旨としてはどうなの?と思わざるを得ない。
 なにしろ、このエピソーで一番怖いのは、つまるころ女三人が互いに面と向かって責任をなすりつけ合うシーンで、決して「不可解な現象」が映っているなどではないのだ。
 特に、ラストのクレジット後の映像など、どう考えても心霊映像でも何でもなく、なんか勘違いしてるんじゃないかという代物である。

 全体的に、ココで急にレベルが落ちた、という感じもしないが、男性の身としては不安にならざるを得ない出だしではある。

 まさか、女性同士のドロドロは呪いより怖い、とでもいうのだろうか、、、

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