過去にも何度か指摘してきしているが、この「ほん呪」シリーズ、「構成、演出」が代替わりするたびに、大きく作風が変わってきた。
問題は「大きく」のところだろう。
「ああ、変わったな、、、」とハッキリ思うが、もちろん変わってないところもある。
一方で「ほん呪」シリーズは20年間(!)驚くべき一貫性を保持してもいるのだ。
ひとつには第一巻から続く中村義洋氏のナレーションであることは間違いない。
実は中村氏の「構成、演出」時代が終わったとき、当たり前のように別のナレーターを立てたことがあったのだが、結局中村氏に戻し、別のナレーターの分を録り直した、というくらい「ほん呪」シリーズには無くてはならない存在になっている。
多分、ナレーションが中村氏じゃなかったら、我々はそれを「ほん呪」とは認められないのではないか。
そしてもう一つ。
「ほん呪」シリーズを20年もたせてきた最大の要因とは。
ワタクシ禁煙さんは、おそらく「不可解な現象」や視聴者に対する真摯な態度だろう、と思っている。
コレまで80巻を超える「ほん呪」を視聴する中で、一度も「あ、コイツらオレらのナメて作ってんな、、、」と思ったことがない。
コレはスゴイことだ。
20年でスタッフも何度も入れ替わっているのに、なぜこの真摯な態度が持続できるのだろう。
結局の所、第一巻からシリーズを見守ってきた中村義洋氏の功績なのだろうか。
それとも、画面や音声に登場しないので目立つ存在ではないが、シリーズ当初から「製作総指揮」で名を連ねている張江肇氏と鈴木ワタル(まあ、株式会社ブロードウェイの経営陣)の睨みが効いているのだろうか。
今回、ここ数年来「ほん呪」シリーズのアイコンであった川居直美嬢がシリーズを離れ、新しくKANEDA氏が「構成、演出」になっている。
果たしてKANEDA氏は「ほん呪」伝統の真摯な姿勢を継承できているのであろうか。
「ブラックバイト」
「実家に帰省した際両親と焼き肉に行った様子を撮影しようと思った」と言う割には両親より焼き網や肉ばかりが撮っている投稿者。
化けてでる方も、なんでそんな熱そうなところに出るかなぁ、と思う。
「覗く女」
エレベーターもの。
オトコ四人組が、そのうち一人の住むビルの8階にエレベーターで登る途中、5階で可愛い女の子が待っていた、と言い出して、わざわざ5階まで戻って見に行く。さらに、既に5階にいなかったと言って、わざわざ1階まで降りてまで捜しに行く。
この辺のコイツらの行動原理がよくわからない。
そこにいたとしてどうするつもりなのか。
ほとんど犯罪者集団ではないか。
確かにちょっと可愛いけど。
ここで一回、注意書きが入る。
委員会に送られてきた投稿映像のうち、いくつかに同じような事象が認められた、というのだ。
ああ、過去にも何回かあった「調べてみると根は同じ」by平岡夢明In「残穢」のパターンだな、と思う。
このパターンはシリーズ外でも「残穢」もちろん古くは「ノロイ」から、シリーズでも55巻は全編コレだったし、そもそも前巻80巻の長編「縁恨」もこのパターンだったではないか。
「YouTuber」
女子二人組のYouTuberが街頭インタビューをしていると、後ろのガラスに白い布を被った人影が、、、
正直、気づくわけがないレベル。
ちなみに、この二人組みのYoutuberはぐぐると実在する。
が、どうも「ほん呪」のこの回用に事前にアップしだけ疑惑が有るようである。

「オバケ」
身も蓋もないタイトルだが、夜の公園で酔っ払った二人組が撮った映像に白い布を被った人影が、、、
「オバケ2」
KIKAと名乗る地下アイドルの地下ライブ。プロデューサーが撮影した動画の客席後ろに白い布を被った人影が、、、
「ノイズ」
「オバケ2」の地下ライブ。よく聴くと音声にも異常が、、、
つまり、ここまで連続して「白い布を被った人影」が登場するのだ。
そして次のエピソードには「白い布を被った人影」が登場しないが、実は次のエピソードが大きな鍵になる。
「シリーズ監視カメラ 301号室」
投稿者はマンションの管理人。隣の部屋の住人から夜中にうるさい、とクレームが入るが、301号室には誰も住んでいない。
管理人は4日に渡って部屋の中にカメラを仕掛けたが、毎日4時20分になると押し入れのふすまがガタガタ鳴り出すのであった、、、
中村氏も「ふすまが揺れているのが確認できる」と言っているのだが、だったら昼間のうちにふすま外しとけばよくね?と思うがどうか。
「気づいて」
このエピソードは今回の「企画」とは関連がない。
湖畔に有るような広い公園に来たカップル。
男性の方が何かが気になりだす。
やがて何かに導かれるよう、或るモノを発見するのだが、彼女のほうが撮影していたビデオをあとから確認すると、、、と言うハナシ。
男性がなにかに気づき始めた時の視線と、写り込んこでいたものの位置が合ってないのが気になる。
「物置小屋」
このエピソードも繋がりは無し。
祖母の家に泊まった際、物置小屋から動物の鳴き声が聞こえるので、撮影しながら様子を見に行く投稿者。
最初は猫の声らしきものが聞こえているのだが、投稿者が中にはいるとおっさんの声っぽくなるのが怖い。
最終的に川俣軍司(ググってください)みたいなおっさんに会える。
この後どうなったん?と思わざるをエない。
「301号室2」
このエピソードですべてが繋がる。
「シリーズ監視カメラ 301号室」では関係ないと思われた301号室に全てが集結してくるあたりのミステリー的展開は正直、ハラハラする。
さらにYoutuberの一人とKIKAの関連に委員会が気づくあたりも、猟奇とミステリーが相俟った迫力がある。
ははー、さすがにコレは気合が入ってるな、、、と思ったが、ラストの一本、エンドクレジットが出た後の、Wikipediaでいうところの「警告系(心身に悪影響を及ぼす恐れがあるので自己責任で観てくださいとのナレーションのあとカウントダウンが出る奴)」は、「ほん呪」の世界を破壊しかねないほどの危険を孕んでいる。
正直、ちょっとやりすぎではないか。
実を言うと今回、他にも「やりすぎでは?」と思われる要素がある。
久々に外部の人間を呼んで意見を聞く、ということをしているのだ。
とにかくすべての現象をフェイクだと言い張る謎の「フリーライター」(ヒゲメガネの男性)と、とある登場人物の「正体」を見破る有能な霊能力者(女性・なぜかどちらもポッチャリ系)だ。
このネットの時代、名前を出したらすぐググられてしまい、ヒットしなければ疑われるだろう。
疑われないまでも、なぜ20年も「ほん呪」やって来た委員会が、ググってヒットもしないような人物の意見を聞かなければならないのか、と言う疑問が生じる。
全体の印象として、ハッキリ、真摯なドキュメンタリーからエンターテインメントに振ってきたな、と言う印象がある。
20年同じクオリティで続いている、ということは、マンネリ化しているということでもある。
多分、プロデュース側にはマンネリを崩したい、という意思もあるのだろう。
果たしてこの交代劇が成功するかどうかは今後を見守りたい。
過去に何度も「もうダメだ、、、」と思わせて復活してきたではないか。
まさか、このやりすぎエピソード、KIKAに関するストーリーが、投稿者に二人も行方不明者をだしたままコレで終わり、とでも言うのだろうか、、、



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