本作のとあるエピソードを観ていて、ハタと気づいたことがある。
「ほん呪」シリーズは「呪いのビデオ」っちゅうくらいで呪いが映像化されているわけだが、たいていの場合、呪いの主体として人間の姿が顕在化される。たまに、音声だけとか、人間以外のものが映像として姿を表すこともあるが、ほとんどの場合、人間の姿をして現れる(多少、あるいは大幅に変形している場合が多いが)。
しかるに、「ほん呪」シリーズを観ていて、その、顕在化された人体(まあ、亡霊とか言っても良い)の、亡くなった時代性、というものを意識したことがない。
多くの場合は、中村氏のナレーションで「数年前、、、」とか「○○年前、、、」とか、比較的最近のその場所、その投稿者(かその関係者)に関する由来が語られるが、調査しても(あるいは調査なしの場合もある)因縁がわからない場合は、語られない場合もある。
その場合、顕在化した呪いの主体としての人物が、亡くなった時代によっては、ヘアスタイルやファッションにかなりの差が出るはずである。
例えば1960年だと平成令和では、特に男性のファッションが、女性以上に変わっている。
端的に言ってピッピーファッションの幽霊とかいてもイイような気がするが、そういう霊は、じゃなかった例は見たことがない気がする。
例えば落ち武者の幽霊、などというものも世間ではよく聞くが、「ほん呪」ではそういう時代モノも現れたことがないような気がする。
コレは実は「幽霊とは何なのか」に関わる重大な問題のような気がする。
なぜヒトは幽霊を見るのか。
それは、今生きている人間の「記憶」と関係があるのかもしれない。
「ナイトサファリ」
文字通りサファリパークの夜のツアー。
暗闇の動物たちを写していると、体の一部がない飼育員が立っている。
そして、その一部は別の場所に写っている。
猛獣(ガオー!)→飼育員(恐る恐る)→体の一部(バクッ!)、と言う連想が効くところが面白いといえば面白いが、正直、体の一部の方は何度目を凝らしても見えない。
「佇む者」
KANEDA氏は筒井康隆のファンかもしれない。
それはそれとしてコレはちょっと面白い。
ヘルメットにカメラを付けてバイクで延々と走る映像。
雨の町並みを疾走するバイクのライダー目線で捉えてる映像だけでなかなかの迫力なのだが、挙句の果てにバイクごと転倒してしまうという、なかなか見ごたえのあるアクション風味の映像となっている。
現象としては一度交差点にいたオンナがしばらく走った後の交差点にも、、、バイクより走ってきた、とでも言うのだろうか、、、というもの。
オンナは例によって黒髪長髪白装束の貞子スタイル。
多分、ショートカットだとオンナだとわからないからだろう。
「初日の出」
冒頭の「幽霊の時代スタイル」はこのエピソードを見て思いました。
出てくる「この世ならざるもの」が長髪真ん中分けのオトコで、サングラスをしていないみうらじゅん氏みたいなのだ。
コレはアッ!と思った。
その手があったか!!
しかし、中村氏のナレーションは「数年前、この山の麓で、、、」とワタクシ禁煙さんの予想を冷たく打ち砕くのであった、、、
「何を呼ぶ」
KANEDA氏はエピソードタイトルの付け方が変。
彼女と温泉旅行に行って卓球してたら卓球室の窓の外に、、、
というハナシ。
正直、このエピソードは窓の外の映像より、音声と、のちの調査で判明するネット上の情報がメイン。
窓の外の映像ほとんど見えないし。
正直、あんなもん普通に見てて気づくわけない。
そしてタイトルの「何を」が示すとおり、誰が、誰を、どちらに呼んでいるのか、よくわからない。
「マジシャン」
ストリート・マジシャン、というのは初めて見た。
このエピソードも、映像自体より
「後ほどこのマジシャンに映像を見せると急に怯えだした、、、、」
という後日談頼み。
なぜマジシャンに映像を見せようと思ったのか、なぜストーカーが病死したと知っているのか、いろいろと謎は残るが中村氏のナレーションベースで解決。
「切断」
外国モノ。
ヨーロッパのとある国。
まあ、オンナが這いずってくるわけですが。
ナレーションで「近くの踏切で電車と自動車が衝突する事故があり、自動車を運転していた女性が投げ出され、、、」伝えられるが、踏切は写っておらず、どれくらいの距離があるかわからない。
どれくらいの距離をああやって移動してきたのだろう。
なんでそんなに移動する必要が有るのだろう。
あと、このヒトは半透明。
「この世ならざるもの」に半透明タイプと不透明タイプがいる理由についてもそのうち考察してみたい。
「静止する身体」
今回の長編。
コレはまたシンプルすぎて変なタイトル。
投稿者は友人が引っ越したのというので新居に訪ねる(ふたりとも20代後半の女性)。
投稿者はカメラを廻しながら新居のココがどーでアソコがどーなどというハナシをしているが、撮られた映像を見ると、部屋の中を撮っていたカメラが、しばらく友人に戻ったとき、友人が「話し声はフツーに聞こえているにも関わらず」友人は椅子の上で死んだように背にもたれかかり、斜め下を向いている。
話し声と映像がまるで合っていない。
コレだけだとちょっと不思議は不思議だが、別に「呪い」ってほどのことは無くね?とも思う。
しかし、この後投稿者は件の友人を伴って『ほん呪」製作委員会にやってきて、並んで座ってインタビューを受けるのだが、このときのサブカメラの映像で、やはり友人に同じ現象が起こっている。
サブカメラの映像だけ、新居での映像のように、友人が斜めしたを向いて死んだように動かなくなっている。 このときの様子を、メインカメラとサブカメラの映像を並べて再生する映像はなかなか迫力がある。
投稿者は全く同じ動きをしているのに、サブカメラの友人だけ全く動かないのだ。
で、ですね。
数日後、友人の方から「投稿者が怪我をした」と言う連絡が入るのだが、このとき、ですね、何故か、新人演出補、中田亮くんのアップから入るのね。
突然、何故か中田くんがアップで写っていると、画面の外で電話がかかってくる。で、「あくまで」画面の外でおそらくはKANEDA氏が出て会話している。そしてKANEDA氏から中田くんに、投稿者が怪我した旨伝えられる。
ナニコレ。
このときなんで中田くんをアップで撮ってたの?
だいたい、KANEDA氏は「電話」を撮りたがる傾向にある。
前巻でも謎のヒゲデブライター氏や、霊能力者のおねいさんにハナシを聞いている最中に電話がかかってくる、と言う演出を繰り返していた。
臨場感を狙っているのかもしれないが、あんまり繰り返すと嘘くさいからヤメたほうがイイのではないか。
今回も全然なんのつもりだか解らないし。

この後、怪我をした二人(友人の方も軽傷ながら怪我をしている)を呼んでハナシを聞いた結果、投稿者が「勤務先の大学でおかしな目にあったことが有る」と言い出す。
イヤイヤ、友人側の問題かと思ったら、投稿者側の問題なのかよ。
結果、大学までロケに行くのだが、何も起こらない。
しかし、何故か大学側から監視カメラ映像を借りるとそこには、、、というハナシ。
一方では友人が頑なに新居にスタッフを入れるのを拒否するといういかにも怪しい言動もあり、もう、どこにフォーカスを当てればいいのかわからなくなってくる。
正直、コレ、今後面白くなるの?という不安を残しつつ、次巻以降に続くのであった。
まさか、監視カメラ映像に写り込んだ短髪短パンに何やら腰に巻いたチャラい人物がKANEDA氏である、とでも言うのだろうか、、、



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