トンネルにまつわる怪談は昔からよくある。
トンネルの通過性がこの世界と別の世界を結びつけやすいのだ。
そして、ビデオも実は二つの世界を結びつけるデバイスとして機能しやすい事に気づいた。
ビデオも(当然写真もだが)撮られた時空と映し出された時空を結びつけている。
だから肉眼以上にビデオや写真に「不可解な現象」が映るのかもしれない。
今回はそんなことを考えさせらた。
「海辺」
まあ、磯辺に女性が仰向けに沈んでいる。
ポーズからしてほとんどミレーの「オフィーリア」なのだが、頭部のアップになると顔はムンクの「叫び」。
「トンネル」
人通りの少ないトンネルは全て心霊スポットである。
トンネルとは「あちら」と「こちら」を結ぶ通路であり、ついつい彼岸と此岸を結んでしまうのだろう。
しかし本エピソードでは、彼岸と此岸どころか時間と空間も飛び越えてしまう。
しかもわざわざオトコ二人で心霊スポットまで来たのに、トンネルの真ん中あたりで片方が片方に「オマエ、オレの彼女と浮気してね?」とゲキ詰めし始める、と言う謎展開。
もう、途中から何を見せられているのか分からない。
一体全体日本全国にこういう「山奥で車が通れないような誰が使ってるんだか分からないトンネル」がどれくらい有るんだろう。
「見知らぬ女の子」
投稿者は4歳になる娘がいる女性。
投稿者自身が4歳のとき、観光地で母親が撮影したビデオに、投稿者と遊ぶ「見知らぬ女の子」が写っている。
ところがその「見知らぬ女の子」は投稿者の娘に面影が似ており、名前も一緒なのだが、、、
コレまた時空を超えるハナシ。
このまま行くと投稿者の娘はいつか姿を消す、というのが論理的帰結だと思うが、そこまでは言及されない。

「水面」
公園の池でボートに乗るハナシ。
怪現象の前にボートが「ガツン!」となにかあたって止まる描写がうまい。それだけ。
「熱唱」
カラオケボックスで熱唱中にそこにいるはずのないヒトが写っているハナシ。
もう、何回アップで見せられても、何が写っているのか分からない。
「シリーズ監視カメラ 散乱」
万引が見つかって逃走中に車に轢かれて死んだ少年の霊、というのは明らかに「万引き家族」の影響ではあるまいか。
商品を服の中にしまい込んだ少年が店内で突然消えてしまい、残された商品だけが空中でパッと散乱する、という視覚効果が面白い。
「積乱雲」
積乱雲を面白がって撮影してたカップル。彼女にカメラを向けると彼女の肩から、、、
たまに人物を後ろから撮ったら背中に張り付いて手の先だけ前に出している霊、というのはどうだろう。斬新ではないか。
「続・縁恨」
前作のラストでの予告の通り、前作で紹介された事象と同じ現象が起きている投稿が二つ紹介される。
つまり、「誰かの体の一部が消失しているが、なぜかその知り合いの誰かが不幸な目に遭う」と言う現象。
一見、なんの繋がりもなさそうに見えた3件の投稿の、つながりが徐々にあたった見えてくるあたりはミステリーの謎解きのようで面白い。
そして、全ての背後に隠れていた真相。
これだけのことを起こしている(分かっているだけでも二人亡くなってけが人も数人)現象の原因としては、ちょっと弱いかなぁとも思うが、それなりの悲しみを湛えてもいる。
そして、この辺の中途半端さが、川居・福田体制の限界なのかなぁ、という気もする。
今回は、「水面」や「積乱雲」のような超定番のパターンと、「トンネル」、「見知らぬ女の子」、「シリーズ監視カメラ 散乱」のような斬新なパターンの差が激しい。
どちらがどちらかわからないが、それが、川居、福田の二人体制、ということなのかもしれない。
まさか、川居女史はこれで全てやりきったのうぉんたんになった、とでも言うのだろうか、、、



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