ほん呪シリーズは、通常まず、一連の「本作はお祓いを済ませております」的な断り書きがあって、一本目のエピソードがあって(大抵のその巻の中でもインパクトの強いヤツ)、「ほんとにあった!呪いのビデオ 8○」というタイトルが出る。そしてそのバックに、いつも「なんらか」の映像が流れる。今作を見ていて気がついたのだが、この映像が昭和。
木造の廃墟とか。
やたら窓の間隔が狭い団地とか。
この団地はちょっとハッとする。
そういえば昔の団地ってこんな感じだったかな、、、ちっちゃい窓がズラーッと並んでてて、エアコンの室外機なんて10軒に1軒もない。昭和っていうよりもしかすると昔の香港感すら漂う。
ココの映像、どうやって集めたんだろう。ひょっとして過去の「ほん呪」映像なんだろうか。
っていうかなんだろうこの昭和感。
KANEDA氏にとっては(あるいは平成育ちのヒトたち)昭和は既に恐怖の対象なのだろうか。われわれ昭和のオジサンたちは大正時代の映像に恐怖を覚えるべきなのだろうか。
「地鉄」
投稿者が中国出張中に地下鉄のホームで撮った映像。ホームに入ってきた電車を撮ると、線路内にヒトがいるが、、、
この映像だけじゃ弱いと思ったのか、帰国後、投稿者のスマホが割れたり電車の接触事故にあったりという後日談がくっつくが、蛇足だろう。イヤ、電車との接触事故て。大事じゃん。
「長いトンネル」
やたら長くて細いトンネルを通勤で使っているという投稿者。最近、ヒトの気配を感じるのでカメラを回しながら歩いてみたが、、、
コレは川崎港海底トンネルであって、歩行者用の通路は1kmある。ココを歩いても工業地帯と工業地帯を結んでいるだけで、住宅街も駅も無いんだが、、、まあいいや。
それより、「ヒトの気配」ってなんだろうと思う。
ワタクシ禁煙さんはすっかり中年のオジサンだが、生まれてこの方「ヒトの気配」というものを感じたことがない。急にヒトの気配を感じてハッと振り向いたりしたことがない。
普通のヒトはあるんだろうか。
「ヒトの気配」なんてドラマでストーリーを進めるためにしかたなく出てくる概念ではないか。
「従兄弟の家」
従兄弟の家というか伯父さんの家だと思う。
子供の頃従兄弟の部屋で遊んでいたら開いていたカラーボックスの上の収納スペースになんかいる。
造形は不気味でいいんだが、いかにも薄っぺらでモノクロで実在感がない。
しかし従兄弟はこの撮影の後ノイローゼになって自室のドアを釘で打ち付け入れなく(出てこれなく?)した挙げ句、自殺してしまったという。
中村氏は「引き続き調査を継続したい」と言うが、そう言ってて実際に継続したことがあっただろうか。
「ポンプ車」
空き地なのか練習場なのか分からない広い場所で消防隊員たちがポンプ車からホースを出す訓練をしている。カメラがホースを伸ばすために走り回る隊員を追っていると、隊員が一度ポンプ車に戻った時にポンプ車の下からなんか出てくる。
正直、出てきたものより、消防隊員たちの訓練の様子の方が興味深い。
ははー、あーやってホース伸ばすのねー、、、
出てきたものが例によって平面的で迫力にかけるせいもあるだろう。
動いてるのに平面的っていうことは、わざと平面的にしてるのかなぁ、、、
「不気味な彫刻」
要はタイの地獄寺。今回の海外モノ第二弾。ほん呪も国際化してきたねぇ、、、そのうち外国人から投稿が来たりするんだろうか。
で、延々と地獄寺の、あまりにもグロテスクすぎてどこかユーモラスですらある地獄の風景を見せられる。
え、、、いつまでこの地獄絵図(立体だけど)見せられるの、、、と思っていると突然そのうちの1体が、、、
これはさすがにちょっとドキッとした。
だけどコレ、タイトルに彫刻ってあるけど彫刻なのかなぁ、、、ハリボテにしか見えないけど、、、
「メリーゴーラウンド」
父と娘がメリー・ゴー・ラウンドに乗っていると、中心の柱に貼ってある鏡にこの世ならざるものが映っている、、、
直接ではなく鏡に、というのがミソかなぁ、、、
中村氏は「数年前、この遊園地のゴーカート乗り場でマフラーがタイヤに巻き込まれて首が締められ亡くなった女性がいるという、、、」と言うが、なぜゴーカートで亡くなったのにメリー・ゴー・ラウンドに「出る」のかは謎である。
ちなみにこのエピソードはDVDに収録されておらず、ブロードウェイの公式サイトにも載っていない。どうもCSのファミリー劇場放送分でしか見れないらしい。
そうです、オジさんはファミリー劇場で見ています。だからレビューが一年以上遅れてるのね、、、
「続・静止する身体」
まず、登場人物を整理しておこう
三橋さん
投稿者。友人の磯貝さんの新居に招かれた時に「静止する身体」動画を撮ってしまう。美人(重要)。

磯貝さん
三橋さんの友人。肉眼で見ると普通に話して動いているところを動画に撮られると何故か下を向いてピクリとも動かないように映ってしまう、「静止する身体」と呼ばれる特技を持っている。
黒い女
正体不明。磯貝さんが自宅で「静止」している映像、三橋さんの勤め先である大学に調査に行った際の映像に写り込んでいる。多分、この世ならざるもの。
現在のところ登場人物は、毎度おなじみほん呪委員会の面々を除けばこの三者のみ。
続いてこの巻での出来事を整理しておこう。
1.スタッフは磯貝さん(前巻のエピソードで「静止」してたほう)のマンション周辺を調査中、田中さんという近隣住民から「当該マンションが見える電柱の影でマンションを観察しながらブツブツ言っていた「黒い女」がいた、という証言を得る。
2.何故かこのタイミングで、前巻で出てきた三橋さんの勤務先の大学の学生(前巻の経緯は知らないヒトたち)から例の「黒い女」映った映像が投稿される。
3.1.の時の取材映像を確認していた女性演出補が、「不思議なノイズが入っている」と言い出す。ノイズを抽出して加工すると
「おまえがいなければいいのに」
と言っていた。
4.メガネの男性演出補中田が磯貝さんのマンション周辺の調査中、マンションの住人を名乗る男性に見咎められ激しいクレームを受ける。中田からの電話にKANEADA氏が出ると、クレームを付けてきた男性が電話を代わり、責任者であるKANEADA氏に怒鳴り始める。彼は中田が調べていた部屋(つまり磯貝さんの部屋)は、なんと自分の部屋であるという。KANEADA氏が磯貝さんの名前を出すと、実は旧知の間柄であり、「彼女は嘘をついている」という。
今回はココまで。
実は例の「フリーライターの瀬羽潤二氏」だの「アジア魍魎研究所日本支部」の二人だの、毎度おなじみKANEADAワールドの住人たちが登場してくるが、ほとんど意味がない。
アジア魍魎研究所日本支部っていっつも二人で出てくるけど、いつも喋るのは片方(支部長?)だけ。あのふたりって絶対ゲイだよね、、、
そんなことはどうでもいい。
もう、ワタクシ禁煙さんはこの時点で不安がいっぱいである。
コレ、どうするの?
例えば今回の展開で「どうも問題は磯貝さんにあるぞ、、、」ということが分かってきたわけですが、もし磯貝さんがクレーム男性の自宅に不法侵入していたとしたら、その際の映像を、こんな、全国で発売されるビデオシリーズに出すことを了承するだろうか。
イヤ、了承どころか磯貝さんは投稿者の三橋さんと一緒にわざわざ委員会に赴いて取材まで受けちゃってるのである。
不法侵入はハッキリ犯罪である。
自分の犯罪の証拠をわざわざ全国に晒して喜んでいる神経はかなりエキセントリックではないか。
もともと前巻の段階で磯貝さんは「カメラを部屋に入れるの絶対イヤです」とソコだけ頑なに拒否しており、怪しいといえば怪しかったのだが、、、
さらに2.の、今回の騒動を全然知らない女子大生から「偶然」送られてきた映像も疑問がいっぱいである。時期的な一致には一旦目をつむろう。
しかしですよ。
撮られている方が異変に気づき騒ぎ出したので、一旦撮影をヤメたのだが、カメラは止まっていない。そのまま逆さになった周囲を撮っているのだが、その逆さの映像に、例の黒い女が映っている。
止めていない事に気づかないで逆さまに撮ってしまった映像を、画像処理に正の位置に戻すとソコには、、、という発想は面白いが、撮影してないスマホをどういう状態で保持しているとこういう映像になるのか分からない。逆さまに持って下の方を撮影しているだけにしか見えない。
まさか、菊池監督時代のように、KANEADA体制もそのうち面白くなってくる、とでも言うのだろうか、、、



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